骨密度測ってますか？骨粗鬆症について
骨粗鬆症は年齢とともに骨の強度が低下し、骨折をおこしやすくなる病気です。高齢者、特に女性は閉経後に顕著に骨密度が低下する傾向にあり、軽微な外傷（転倒、打撲、くしゃみなど）で骨折をおこし、生活の質が低下する可能性があります。骨粗鬆症は症状が現れず進行するため、骨折して初めて見つかるケースもあります。
また、骨粗鬆症の原因には年齢以外の原因もあります（続発性骨粗鬆症）。特定の内科疾患（関節リウマチ・副甲状腺機能亢進症・糖尿病・慢性腎臓病・動脈硬化・慢性肺疾患）や薬の副作用（ステロイドの投与）でも起こることが知られています。
当院では、骨粗鬆症の早期発見・早期治療に力を入れています。骨密度測定には、最も信頼性の高い*DEXA（デキサ）法を採用しており、腰椎・大腿骨の骨密度を高精度に測定し、骨折リスクを正確に評価します。また骨密度検査に加え、X線検査（背骨）、血液検査（骨代謝マーカー測定）などを行い、総合的に判断いたします。
（*DEXA法（Dual-Energy X-ray Absorptiometry:二重エネルギーX線吸収法）は現在もっとも信頼性が高いとされる骨密度検査法です。世界的なガイドラインでも推奨されており、骨粗鬆症の診断と治療効果判定に欠かせない重要な検査です。）
骨粗鬆症検査をおすすめする方
- 50歳以上の方
- 閉経後の女性
- 骨折歴がある方（特に背骨・股関節・手首・骨盤の骨折など）
- 腰痛・背部痛が長引く方
- 若い頃より身長が縮んだ気がする方
- ステロイド薬を使用した治療を行ったことがある方
- ご家族に骨粗鬆症がある方
将来の骨折の危険性を少しでも減らすため、骨密度が気になる方は骨粗鬆症の検査をおすすめいたします。